わたしの暮らしノート

日常の中で感じた快適さや工夫を綴るノートです

自分の経験から生まれた暮らしの工夫をまとめ、
日々の生活を快適にアップデートしていく参考になればと思います。

浴室乾燥機vs除湿機、どちらがお得?

新築やリフォームを検討している方なら一度は悩むのが、「浴室乾燥機を設置するかどうか」という問題。 工事費込みで約15〜20万円という決して安くない投資に、本当に価値があるのでしょうか?

私の結論

結論から言うと、高額な浴室乾燥機よりも衣類乾燥機能付きの除湿機を浴室で使う方が 断然おすすめです。初期費用、ランニングコスト、使い勝手のすべてにおいて除湿機の方が優秀だと実感しています。

この記事では、実際のコスト比較を交えながら、なぜ除湿機をおすすめするのか、 その理由を詳しく解説していきます。浴室乾燥機の設置を検討中の方は、 ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

コスト比較:浴室乾燥機vs除湿機

初期費用の圧倒的な差

項目 浴室乾燥機 除湿機
本体価格 5万円〜15万円 3万円〜7万円
工事費 3万円〜10万円 0円(工事不要)
合計初期費用 10万円〜25万円 3万円〜7万円

初期費用だけで約15万円の差

平均的な初期費用で比較すると、浴室乾燥機約18万円に対し、除湿機は約5万円。 なんと13万円もの差があります。この差額で他の家電も購入できてしまいます。

長期的なコスト比較

  • 浴室乾燥機の寿命:約10〜15年(平均12年)
  • 除湿機の寿命:約8〜10年(適切なメンテナンスで)
  • 修理費用:浴室乾燥機2〜5万円 vs 除湿機1〜3万円
  • 交換の容易さ:浴室乾燥機は電気工事が必要、除湿機は買い替えるだけ

浴室乾燥機が故障した場合、専門業者による修理や交換工事が必要になります。 一方、除湿機なら家電量販店で新しいものを購入し、すぐに使い始められます。

電気代比較:ランニングコストの真実

1時間あたりの電気代

使用方法 消費電力 1時間の電気代 6時間使用時
浴室乾燥機(衣類乾燥) 約1200W 約38円 約228円
除湿機(衣類乾燥) 約400W 約13円 約78円
除湿機(除湿のみ) 約200W 約6.5円 約39円

驚愕の電気代差

6時間の衣類乾燥で比較すると、浴室乾燥機228円に対し、除湿機は78円。 1回の使用で150円、月20回使用すると3,000円もの差が生まれます。 年間だと36,000円の節約になります!

浴室内温度と衣類への影響

  • 浴室乾燥機:温風を使うため浴室内が40℃以上になることも
  • 除湿機:発熱はあるものの、浴室乾燥機ほど高温にならない
  • 夏場の使用:浴室乾燥機は暑すぎて近づけない、除湿機は比較的快適
  • 衣類の縮み:浴室乾燥機の高温でニットやおしゃれ着が縮むリスク、除湿機なら縮みをほとんど感じない
  • カビ対策:除湿機でも十分な湿度管理が可能

衣類の縮みについて

浴室乾燥機の高温風は、ドラム式乾燥機ほどではありませんが、デリケートな衣類を縮ませてしまうことがあります。 特にウールやカシミアなどのおしゃれ着は要注意。一方、除湿機による衣類乾燥は比較的低温なので、 高級な衣類でも安心して乾燥させることができます。

固定資産税と隠れたコスト

意外と知られていない固定資産税への影響

浴室乾燥機を設置すると、多くの自治体で固定資産税の評価対象となります。 これは新築時だけでなく、後付け設置の場合も同様です。

固定資産税の増額

浴室乾燥機の設置により、年間約700〜1,500円程度固定資産税が増額される場合があります。 少額とはいえ、10年間で約1万円、住宅を所有している限り継続して発生するコストです。

  • 浴室乾燥機:建物の設備として評価対象、毎年課税
  • 除湿機:家電製品のため固定資産税の対象外
  • 都市計画税:市街地では都市計画税も追加で課税される場合がある
  • 評価期間:建物が存在する限り継続して課税

「たった年間1,000円程度」と思われるかもしれませんが、 30年住宅ローンを組んだ場合、固定資産税だけで3万円の追加負担となります。

除湿機の圧倒的なメリット

コストメリット

初期費用が安い:工事不要で5万円程度から

電気代が安い:浴室乾燥機の約1/3

修理・交換が簡単:業者不要で気軽に買い替え可能

使い勝手の良さ

移動可能:浴室以外でも使用できる

季節対応:梅雨時期はリビング、冬は寝室でも活躍

設置自由:賃貸住宅でも問題なく使用可能

カビ対策効果

  • 湿度管理:浴室の湿度を50〜60%に適切にコントロール
  • 空気循環:送風機能により浴室内の空気を効率的に循環
  • 連続運転:24時間運転しても電気代は1日約150円程度
  • プラズマクラスター:最新機種では除湿+脱臭・除菌効果

我が家の実際の使用例

除湿機を導入してから、浴室のカビが激減しました。以前は月1回のカビ取り掃除が必要でしたが、 今では3ヶ月に1回程度で済んでいます。梅雨時期にはリビングで部屋干しにも使用でき、 1台で年中活躍してくれています。

メンテナンスの簡単さ

浴室乾燥機は天井に設置されているため、フィルター掃除も脚立が必要で大変です。 一方、除湿機は手の届く場所にあるので、週1回のフィルター掃除も簡単。 タンクの水捨ても楽々で、日常的なメンテナンスが苦になりません。

おすすめの除湿機

実際に使用してみて、性能・コストパフォーマンス・使い勝手のすべてで 満足できた商品をご紹介します。浴室での使用を前提として選定しています。

おすすめNo.1:SHARP CV-T190

シャープ プラズマクラスター衣類乾燥除湿機 CV-T190

価格:約6〜7万円(Amazon・楽天)

除湿能力:18.5L/日(木造23畳・鉄筋45畳まで)

衣類乾燥:約2kgの洗濯物を最短74分で乾燥

選んだ理由

プラズマクラスター7000搭載:除湿しながら消臭・カビ抑制効果

低騒音設計:運転音が静かで夜間使用も気にならない

省エネ性能:コンプレッサー式で電気代を抑制

大容量タンク:約4.5Lの大容量で水捨て回数を削減

連続排水対応:ホース接続で浴室使用時はタンク容量を気にする必要なし

実際の使用感:

  • 浴室で6時間運転しても約78円の電気代で経済的
  • 移動キャスター付きで浴室からリビングへの移動も楽々
  • 梅雨時期の部屋干しでも威力を発揮
  • プラズマクラスター効果で浴室の嫌な臭いも軽減
  • 連続排水ホースで浴室での長時間運転も水捨て不要
  • おしゃれ着やニット類も縮まずに安心して乾燥可能

最終的な判断基準

除湿機をおすすめする人

  • 初期投資を抑えたい方:工事費込み20万円は高すぎると感じる
  • 電気代を節約したい方:ランニングコストを重視する
  • 賃貸住宅にお住まいの方:工事が不要で退去時も安心
  • 多目的に使いたい方:浴室以外でも除湿機として活用したい
  • メンテナンスを簡単にしたい方:日常的な手入れを楽にしたい

それでも浴室乾燥機を選ぶべき場合

  • すでに設置されている場合:追加投資なしで使用可能
  • 浴室の見た目を重視する方:天井埋込みでスッキリした外観
  • 暖房機能も欲しい方:冬場の浴室暖房も兼ねたい
  • 新築で予算に余裕がある方:初期コストが問題にならない場合

私の最終結論

浴室乾燥機と除湿機、どちらも一長一短がありますが、 トータルコストと使い勝手を考えると除湿機に軍配が上がります。 特に初期投資とランニングコストの差は無視できません。 浮いた費用で他の家電を充実させる方が、生活の質が向上すると思います。

この記事が、浴室乾燥機の設置で悩んでいる方の参考になれば幸いです。 除湿機という選択肢も含めて、ご自身のライフスタイルと予算に合った選択をしていただければと思います。