わたしの暮らしノート

日常の中で感じた快適さや工夫を綴るノートです

自分の経験から生まれた暮らしの工夫をまとめ、
日々の生活を快適にアップデートしていく参考になればと思います。

エアコン選びで最も重要なこと

これまでいろいろなメーカーのエアコンを使ってきた経験から、 エアコン選びで最も重要なのは実は「機種選び」ではなく「取り付け工事」だということを痛感しています。

私が学んだ重要な教訓

どんなに良いエアコンを選んでも、取り付け工事が下手だと3〜4年後に問題が出てきます。 最初は問題なく動いても、ドレンホースの勾配や断熱材の巻き方で長期的な性能に大きな差が生まれます。 一見取り付けてあるエアコンを外から見ても分からないのが厄介なところです。

メーカーについては、三菱・ダイキン・シャープ・日立など大手メーカーであれば基本的にどれでも問題ありません。 ただし、取り付け工事を重視する観点から言うと、職人さんに「取り付けやすい」と評判の三菱が一歩リードかなという印象です。

取り付け工事の重要性:見えない部分が決定的

工事の上手い下手で何が変わるのか

下手な工事で起こること

新しい機種なら3〜4年は問題なく動きますが、その後に故障が多発したり、エアコンが無理をして電気代が性能以上にかかったりします。特にドレンホースの勾配が悪いと水が逆流して故障の原因になることも。

見えない重要ポイント

  • ドレンホースの勾配:適切な傾斜がついていないと排水不良の原因に
  • 断熱材の巻き付け:隙間があると結露や効率低下を招く
  • 配管の曲げ方:無理な曲げは冷媒の流れを阻害する
  • 真空引き:不十分だと冷媒に不純物が混入し故障率が上がる

良い職人さんを見つける方法

知り合いからの紹介が最も確実です。一度腕の良い職人さんに出会ったら、ずっとお願いし続けることをおすすめします。エアコンの取り付けは技術と経験が物を言う分野だからです。

メーカー選びの実際

メーカー 取り付け性 販売店での扱い 特徴
三菱電機 ◎ 職人さんに好評 ◎ 全店舗で購入可能 「カチッと決まる」設計
ダイキン ○ 問題なし △ ヤマダ電機では購入不可 冷房専業メーカーの技術力
シャープ ○ 問題なし ◎ 全店舗で購入可能 プラズマクラスター搭載
日立 ○ 問題なし ◎ 全店舗で購入可能 白くまくんシリーズ

私の結論:取り付け重視なら三菱

職人さん目線で「三菱がカチッと決まる」という声をよく聞きます。 取り付け工事の重要性を考えると、取り付ける人に好まれる三菱は理にかなった選択だと思います。 ただし、大手メーカーであればどれでも基本性能に問題はありません。

価格重視の場合

新築などで家のエアコンを3〜4台以上まとめて購入する場合、 販売店によって値引きが効くメーカーが異なり、10万円以上の差が出ることもあります。 その場合は価格を優先しても問題ありません。

自動お掃除機能は本当に必要?

私は自動お掃除機能なしを推奨

自動フィルターお掃除機能がついていないリーズナブルなモデルを選んで、その価格差をメンテナンスコスト(定期的なクリーニングなど)に回すことをおすすめします。その理由を詳しく説明します。

自動フィルターお掃除機能のデメリット

  • 機種価格が高い:自動フィルターお掃除機能付きは初期費用が大幅に上がる
  • クリーニング代が高額:構造が複雑でエアコンクリーニング代も大幅に高くなる
  • 実は不完全:ゴミや汚れをかき集めるだけで、結局自分で捨てる必要がある
  • コスト効率が悪い:価格差をクリーニング代に回したほうが清潔性も高い

どんな人におすすめか

自動フィルターお掃除機能なし推奨

  • 自分でフィルター掃除ができる人
  • 定期的にエアコンクリーニングを依頼する人
  • 初期費用を抑えてメンテナンスにお金をかけたい人
  • シンプルな構造で故障リスクを下げたい人

自動フィルターお掃除機能あり推奨

  • 一切掃除をしたくない人
  • エアコンクリーニングを頼まない人
  • 高所作業が困難な環境の人
  • 初期費用よりも手間の軽減を重視する人

配管位置の重要な選択:右配管を選べ!

これから設置位置を決める方は必読

新築やリフォームでエアコンの設置位置を自由に決められる場合は、必ず右配管になる位置に設置してください。特に大容量機種では必須です。

なぜ右配管が良いのか

左配管の場合、右側から出ているドレンホースを左に持っていく必要があります。 その途中でエアコンによってホース内の水が冷やされ、結露の原因になりやすいのです。

大容量機種では特に重要

容量の大きいエアコンは冷却能力も高く、キンキンに冷えます。 そのため、左配管の場合の結露リスクがさらに高くなります。 14畳用以上の機種を設置する場合は、右配管を強く推奨します。

設置計画のポイント

家を建てる際や大規模リフォームの際は、エアコンの設置位置を決める前に、必ず右配管になる位置を確認してください。後から変更するのは困難で費用もかかります。

まとめ:失敗しないエアコン選びの鉄則

私が実体験から学んだ優先順位

1. 腕の良い職人さんを見つける(最重要)
2. 大手メーカーから選ぶ(三菱が若干有利)
3. 自動フィルターお掃除機能なしのリーズナブル機種
4. 可能な限り右配管で設置
5. まとめ購入なら価格も考慮

最後に

エアコンは10年以上使う大切な家電です。 機種のスペックばかりに目を向けがちですが、長期的な快適性を考えると、 取り付け工事の品質が最も重要だということを覚えておいてください。

この記事が、エアコン選びで迷っている方の参考になれば幸いです。 良い職人さんとの出会いが、快適な空調環境への第一歩だと思います。

おすすめエアコン:実体験重視の選択

取り付け工事の重要性と自動フィルターお掃除機能なしのメリットを踏まえ、 コストパフォーマンスに優れた三菱電機の機種をご紹介します。 どちらも自動フィルターお掃除機能なしで、その分リーズナブルな価格設定になっています。

リビング・大部屋用:18畳対応(200V)

三菱電機 霧ヶ峰Sシリーズ MSZ-S5625S-W

適用畳数:主に18畳用 / 電源:単相200V

特徴:自動フィルターお掃除機能なし、シンプル設計、コストパフォーマンス重視

この機種を選ぶ理由

取り付けやすさ:三菱電機は職人さんに好評で「カチッと決まる」設計

メンテナンス性:自動お掃除機能なしでクリーニング代を抑制

信頼性:シンプル構造で故障リスクが低く長期使用に適している

右配管対応:大容量機種での結露対策も万全


個室・寝室用:8畳対応(100V)

三菱電機 霧ヶ峰GEシリーズ MSZ-GE2525-W

適用畳数:主に8畳用 / 電源:単相100V

特徴:自動フィルターお掃除機能なし、コンパクト設計、各部屋への設置に最適

この機種のメリット

設置しやすさ:100V電源で工事が簡単、既存コンセントを活用可能

経済性:自動お掃除機能なしで初期費用とメンテナンス費用を削減

取り付け性:三菱電機の設計で職人さんの作業効率も良好

各部屋対応:寝室、子ども部屋などへの設置に最適なサイズ


これらの機種を選んだ理由

どちらも記事で解説した「取り付け工事重視」「自動フィルターお掃除機能なし」「三菱電機の設計品質」という条件を満たしています。 浮いた費用で2〜3年に1回の専門クリーニングを依頼すれば、常に清潔で効率的な状態を保てます。